いわき市貝泊写真館日記・別館

里山の日常、趣味の渓流釣り、仕事、日常感じる事を写真と共に見て頂く写真ブログです。

特注ロッド制作が始まっていました。


特注ロッド(釣竿)を 常盤堂竿茂(ときわどうさおしげ)さんに発注しましたが、現在使っている釣竿を改めて見てもらおうと工房に向かいました。 なんと、今回のネィティブトラウトロッド依頼に力が入ったのか?それとも暇なのか?分らないけど、竿作りが既に始まっていましたよ・・・写真を撮ってきたので見てください。


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全体像はこんな感じです。 普段見掛けるトラウトロッドとはかなり違うと思います、素材が竹と言う事も有り、更に竿茂さんが節の揃った滅多に無い竹の素材を探し出したらしく全竹ロッドを作ると言っていました。 強度や諸々を考慮した結果こんな形になるそうです・・・バス釣り竿みたいですが、中々良い調子でしたよ。

バンブロッドの話は以前から聞いていますが、竹を加工しないで一本物を使うロッドならこんな形がベストなんでしょうね。 


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自分が一目見て気に入った竹材で、取っ手部分になります。


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今使っているロッドの様に半分にバレる竿なら収納などを考えると便利なのですが・・・流石、竿師・・・良い竹は切りたくない、加工したくないとの事で取っ手部分と竿部分だけが外れる仕様になるそうです。
白い絹糸を巻いた部分が繋ぎ目になり、仕上げの時はこの部分に漆を塗り重ね、輪島塗だったかな?風の螺鈿(らでん)をあしらった部分になります。


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リールを装着する金具です。 市販で今時の竿しか見てない方は何だこれ!!となりますが、色合いが気に入り選びました。 


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取り付け位置の確認です。 スライドする留め金具の為に竹を削らないといけないらしいですが、それさえ素材に手を加えたくないと言っていた職人の拘りを話していました。

そんな拘りを持つ和竿職人さんに言い出せなかった事があります。 彼が作る和竿全てに彼の竿茂名が刻まれますが、名を刻んだ後で良いから 小太郎スペシャル と入れて欲しいんだけど・・・スペシャルは英語で。

余談です。竿茂さんの工房に流れるバックミュージックは津軽三味線の名人、高橋竹山かと思いきゃ、演歌でもない、歌謡曲でもないスピードラーニングらしき英会話・・・Why?・・・may be…英会話を聞きながら和竿制作をしていました。  Why???? 

何度も言いますが、性能、使いやすさ、軽さは市販品に敵いません、自分が求めるのは釣りをする道具への愛着心です。 天然素材なので扱いが悪ければすぐに折れると思います、竿先の調子が悪ければ釣れた魚も直ぐにバレると思いますが、それで良いと思う覚悟を持ちたいと思います。