東日本大震災から７年
東日本大震災から７年が経ちました。 自分の住む浜通り地方と言われる沿岸部は津波によって人的被害を含め多大な損害、被害を被りました。 合わせて原子力発電所の事故、未だに避難を余儀なくされている方達も沢山います・・自分もメルトダウンが起きた日に息子が務める会社の本社が有る東京蒲田のビジネスホテルに避難していましたが、自宅に残した愛犬小太郎と自宅が気になり４日目に戻りました。 ちなみに外出中の小太郎の世話は隣の方にお願いしていました。
自宅に一人戻って数日は水の確保や何やらで過ごしていましたが、気を取り直しカメラを持って沿岸部を回ったのは地震、津波被害を受けた１０日目でした。 徐々に行方不明者の捜索、壊れた家屋の片付けが始まったばかりの状況でした。 あれから７年が経ちましたが、１０年、２０年、それ以上の歳月が経っても東日本大震災を忘れない為、３月１１日に写真をブログアップいたします。
久ノ浜地区から南下して勿来火力発電所が有る岩間地区に向かいました。 写真はセンセーショナルな写真では有りませんが、この時に撮った多くの写真の中で１番象徴的な写真だと当時は思いました・・現代社会を象徴する車が上下さかさまの状態で海と砂浜に有る事が信じられない状況を物語っていると当時は思いました。
がれきの撤去が始まっていました。 この時ほど自衛隊の方達が
心強く感じた事は無かったですね。
圧倒的ながれきの中で作業を見守るしかない隊員達・・・頭の下がる思いで写真を撮った事を覚えています。
自衛隊の方達ばかりでは有りませんでした、日本全国から派遣されて来た警察の方達の姿もありました。
警察の方達だったのか？自衛隊の方達なのか？今では分りませんが、不明者の方々を探している現場です。
この後、この場所で不明者を発見した様子で、手を合わせている姿が印象的でした。
自宅の片付けに来た方だと思いますが、どこから手を付けて良いやら立ち尽くす女性の後ろ姿です。
女性一人の手では何も出来ない状況、状態だと思いましたが、それでも何かをしないといけない・・そんな、必死の姿だと感じました。
何かを探しまわる姿なのか・・・？ この場所に住んでいた女性達だと思います。
同じく・・・信じられない光景、状況を飲み込む事が出来ないでいる方達。
勿論、自分もそうでした・・・言い訳じゃありませんが、何かをする訳じゃなく
ただ写真を撮っているだけで良いのか？などと撮り始めた時は思っていま
したが、この辺りから記録を残さなきゃいけないと思うようになっていて写真
を撮り続けました。
更に南下しました。 ここでも同じような光景が広がっています。
以前は漁師だったと思われるおじぃ～ちゃんが自転車で港を回って
いました。 無礼な言い方をしますが、彼の歳で目の前の光景を
見るのは初めてでしょう・・・。
漁港でもあり、県のハブ港でもあります。
埠頭から市街地に流れ込んだコンテナを撤去していました。
更に南下すると、小さな漁港で不明者の捜索をしていました。今の記憶だと千葉県警の方達だったと思います。
ダイバーさん達が集結していました。
写真はブレてしまいましたが、懸命の捜査をしてたと記憶します。
浜に残されていたワンちゃんの鳴き声が今でも耳に残っています。 小太郎は隣の方に世話をお願いして自宅を離れましたが、この場所は敷地に入るな！！の看板だけ目に入った事を覚えています。
当時は撮った写真をブログアップする事が出来ませんでした・・・数々のメディアが報じる映像で現地の災害状況が分ると思いましたが、現地に足を運んで自分の目で地域を見て欲しいとの思いが有りました。
２０１１年３月１１日・・・数時間早いですが写真を見てください。
現在の沿岸部の姿をブログ友達のやまめさんがアップしていました・・・勝手ながらリンクさせて頂きます。
