いわき市貝泊写真館日記・別館

里山の日常、趣味の渓流釣り、仕事、日常感じる事を写真と共に見て頂く写真ブログです。

全竹ロッド制作その後・・・。

おはようございます、今日も肌寒い朝を迎えました。  今日は仕事が有りませんが打ち合わせが有り、今後の道筋が変化するか、しないか判断する事になりそうです・・・いずれにしても日々の行動に大きな変化が有る訳ではないのですが、気分は大きく変わりそうです。

本題です。 常磐堂竿茂さん に依頼している3本目のオリジナル渓流ロッドが大分仕上がって来たので写真を撮ってきました・・・螺鈿塗装と仕上げ塗装を待つばかりになっています、写真を見てください。


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最初は先日、福島市に行った時に撮った街中散策写真の残りです。 モノクロで・・・。


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昨日撮ってきたロッドの写真で、リール取り付けガイドも出来上がっていました。 グリップエンド部分に螺鈿塗装をします・・・まだ下塗り状態でした。


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グリップエンド部分にこんな細工もしました・・・使わないと思いますが、気分的に付けて頂きました。


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全竹の竿先です・・・ガイドも全て付きました。 

今回のロッドを改めて紹介すると、一本目はセパレートタイプで半分に分かれる仕様です。 竿先にグラスロッドを使ったのですが、バランスが余り良く有りませんでした。 釣りには問題が無いのですが、何度も何度も振り続けているとバランスの悪さが扱いずらさに変わってくる事が気になりました。 良い点が収納です、半分に分かれるので当たり前の事ですが、釣りを終えて車に乗せるには一番良いです。

二本目はグリップ部分と竿が分かれる全竹ロッドです。 以前、書いたように実際の釣りでもバランスが良く、強度も問題なく使う事が出来ました。 問題が有るとすればガイドが小さく、投げたルアーを巻き戻す時、ラインの擦れ感が微妙ですが有った事くらいかな・・・。

今回制作している三本目のロッドは全竹で取っ手部分も外せない完全一体型です。 実際の釣りは出来上がってからですが、何を隠そう一番バランスが良く、重量も軽くなっています。 いま使っている既製品のロッドと殆ど変りません・・逆に軽くなってるかも・・・。
 
敢えて完全一体型にしたのには訳があります。 竿部分の竹を切ってしまうと一本目と同じくバランスが悪くなり、強度も落ちてしまうと考えました。 二本目の取っ手部分と竿が分かれるロッドはバランスが良く、強度もかなり有ると思うのですが、取っ手と竿部分が分かれたとしても収納が良くなる訳じゃないので、分ける意味が無いと言う結論で、三本目は完全一体型にした理由です。

一体型は収納が悪いと言っても収納するのは釣りが終わった時か釣りに向かう時だけですよ・・・釣りが始まれば収納の意味が無くなります。  釣り期間が終わっても部屋のインテリアとして飾って置く事を考えても分れる仕様は意味が無いと考えました。


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全竹ロッドの竿先に糸を巻いて更に強度アップしてました。 写真では見栄えが悪そうに見えますが、実際は違うんですよねぇ・・・実際に見ると高級感が増していると言うか?手が込んでいると感じますよ。


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リールからラインを送り出す一番大きなガイドです・・・釣りをしている方なら前写真からお気付きだと思います・・・
ガイドが古いタイプで今時は使われていないガイドです。  竿茂さんもお勧めしないなぁ~と言っていましたが、敢えて今は使われない古いタイプのガイドを使って頂きました。 有利、不利を考えれば古く、不利なガイドですが、不利を承知で全竹ロッドのビンテージ感を取りました。



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手元から竿先を見ています。 

こんな感じでオリジナルロッドを作っているとロッド名が長くなっていきます(笑) 最初はオリジナル・渓流ロッドだったのが、竿茂さんが作った二本目はオリジナル・全竹渓流スペシャル・ロッドになり、三本目がオリジナル・全竹渓流スペシャル・ビンテージロッドになりました・・・この後が有ったとしたらどんな名前にすれば良いのか・・・。


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竿茂さんの工房に咲いていた彼岸花です。

最後に自分でロッドを作っているような言い方をしていますが、殆ど竿茂さんが肝心な部分を作っています。 
自分は竹材選び、簡単な部分の加工と口先を出しているだけで、所詮は素人、和竿制作プロの竿茂さんの協力が無ければオリジナルロッドを作ろうなどと思いませんでした。 ありがとうございます。