特注ロッド制作4
最初に発注したトラウトロッドも竿茂さんのペースで丁寧に作られていました・・そちらのロッドは竿茂さんが納得いくように時間を掛けて作ってくださいと思っていますが、自分がイメージして発注した2本目のトラウトロッドの方が気になり、少しでも制作にも携わりたいとの思いから向かいました。
写真を見てください。
自分がイメージしたトラウトロッドは2本に分かれるセパレートタイプ、収納、持ち運びに便利なんですよ。 今日は竿部分に選んだ竹を半分に切りました。 切り離したら釣りをする時に繋がないといけません・・その繋ぎ目の制作、処理作業です。 写真中央の細い竹と中に入れる芯が繋ぎの部品になります。
繋ぎ棒を入れる為に竿の切り口を処理します。
切り口にタコ糸をしっかり巻いて、竹の穴を繋ぎ棒が入るように削ります。 繋ぎ棒の方を細く削れば良いと思うのですが、繋ぎ棒の強度を考えると竿の本体の方を削った方が良いとアドバイスされました。 タコ糸を巻くのは加工する時に切り口が割れないようにするためです・・・加工が終われば取ってしまいます。
繋ぎ棒の制作です。 竿の穴に入るサイズの竹を入れれば良いと思ったのですが、繋ぎ棒の芯にも補強用の部材を埋め込みました。 手が込んでますよ~流石プロの仕事です。
繋ぎ棒を入れた後に穴を広げた竿本体の切り口のタコ糸を外し、絹糸で補強をします。 仕上げはまだですが、この部分に漆を塗り仕上げをします。
取っ手と竿の繋ぎ部分も同じ補強処理をしています・・ちなみに、この部分は取り外しが出来ない固定部分です。
この絹糸を巻いている部分に漆を塗り(前記事で輪島塗と言いましたが、若狭塗の間違い)・・・処理をします。
自分が勝手にイメージした竿先です。 竿茂さんは全部竹で作りたいとの意見で別のロッドを作っていますが、自分は竿先だけは曲げ(シナリ)に強いグラス素材を組み合わせました。 大物が釣れた時に竹材だけのシナリで対応出来るほどの腕前が無いからですよ・・・。
今後の細かい作業は分りませんが、大雑把な作業は終わりかな・・・、後はプロの作業にお任せ致します。 そうそう最後に・・・・。
竿師が作った味噌ラーメンを御馳走になりました。 美味かったです、和竿作り同様、手を抜かない調理・・・俺の方が料理に関しては上かもなどと失礼な事を思ってしまいました(笑) これはジョークです・・美味かったですよ。