いわき市貝泊写真館日記・別館

里山の日常、趣味の渓流釣り、仕事、日常感じる事を写真と共に見て頂く写真ブログです。

特注ロッド別バージョン

続けてのブログアップです。 昨日、お昼を食べて向かった先は特注ネイティブトラウトロッドを制作している常盤堂竿茂さんの工房でした。 自分でロッドを作ってみたいとの思いが強くなり、無理を承知でお願いに向かいました。

ふざけるな!!と怒られるかもと不安が有りましたが、良いよ!!材料は沢山有るし・・・・・選んで作りな、との事、案外、軽い乗りの師匠ですねぇ~、この時からロッド作りのアドバイスを頂く師匠になりましたよ。

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取っ手部分と竿部分をイメージしてみました。 師匠が作るロッドはバス釣りロッド風ですが、自分が、イメージしたロッドはトラウト風の形にします。 2本のバンブロッド制作が同時に始まりました。


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竿部分になる竹材を選んでから師匠が曲がりを補正してくれました。 

簡単に竹材の話をします。 竹を採ってから油抜きをして数年乾燥させるそうです・・・数年乾燥させた竹材を選び釣竿の制作をするのですが、一見真っ直ぐに見える竹も曲がっていて、それを補正してから次に進むそうですよ。 熱を加えて曲がりを補正するのですが、熱を加える事にはもう一つの理由が有りました、竹材の焼き入れ作業も合わせています・・・これにより竹材が更に強くなるそうです。 刃物を作る作業と一緒ですね。


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取っ手と竿を繋ぐ部分です。 釣竿の重要な部分ですよね・・・竿部分の太さに合わせた竹を埋め込みます。 実際はこの前に大切な作業が有ります・・・次の写真を見てください。


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竹材の曲がり同様、丸く見える切り口も正確に丸い物は無いそうです・・・左の写真は分り易く画像処理していますが、円が歪んでいるのが普通らしいですよ・・・それを右の様に円を補正するんですよ・・・右の写真は画像処理していない実際の断面です。

この部分に差し込む竹も同じように丸くする作業をします・・・これにより隙間が無く強度も増すと言う事ですよ。 前写真を見ると、取っ手部分に差し込んだ竹と竹の隙間が有りませんよね。


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竹を削る事無く、差し込む竹と差し込まれる竹を丸くしている作業です。

師匠の作るロッドは竿先まで全部竹材(全竹)で作る予定ですが、自分が作るのは2本に分かれるセパレートタイプで竿先はグラスロッドになる予定です。 楽しみですねぇ~。 この日の作業はこの辺で終わりです・・・接着剤が乾く翌日に作業再開です・・・と言う事は今日も行くのかい?

バンブロット作りを始めて知った事が沢山あります、そして出来上がるまで沢山の事を知る事でしょうね。 ただただ竹を選んで接着剤で繋ぎ合せて、仕上げに見栄えを良くすれば良いと考えていましたが、竹材の補正も含め、細い糸を巻くにしてもその部分を削ったり・・・かなりの手間暇をかけて作られて居る事を知りました。